【保存版】不要な土地を無償譲渡する方法6選!いらない土地を売却する際の注意点を解説

相続したいらない土地を無償で譲渡したい場合、どうすればいいのでしょうか?

また、「タダで土地をもらう方法がある」と聞いた場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

土地を活用していないため、無償ででも手放したいと考える人は少なくありません。土地は所有しているだけで管理の手間や費用、税金がかかるためです。

無償での譲渡であれば、売却するよりも土地を手放せる可能性が高まります。費用がかからないのであれば、譲り受けようと思う人もいるからです。所有者にとっては、不要な土地を譲渡できれば、税金や管理の負担から解放されます。

しかし、土地の無償譲渡は個人間での取引が多く、その場合、譲渡のための手続きや書類の準備をすべて所有者自身で行わなければなりません。

そこで今回の記事では以下の内容を解説いたします!

この記事を読むと、不要な土地の処分方法が分かり、具体的な行動を起こせるようになります。
また、土地を無償で手に入れることを考えている方は、そのメリットとデメリットを理解し、判断の助けになります。

無償譲渡の方法は複数ありますが、いずれも手間と時間がかかります。すぐに土地を手放したい場合は、専門の不動産買取業者に売却するのがお勧めです。業者は立地が悪くても、ノウハウと資金を持っているため、迅速に買い取れます。

京都不動産ナビでは訳アリ物件も専門としており、一般の貰い手がいない土地でも、そのまま買い取ります。
不要な土地を労力をかけず高値で手放したい方は、ぜひ下記の無料買取査定をご利用ください。

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目次

不要な土地を無償譲渡する方法6選

  • 相続放棄をする
  • 相続土地国庫帰属制度を利用する
  • 空き家バンクを利用する
  • 売買サイトを利用して売却する
  • 隣家の所有者に譲渡する
  • 買取業者に売却する

1.相続放棄する


親などが亡くなると、土地の相続が発生することがあります。その際に「相続放棄」を選択することで、不要な土地の所有を回避できます。

相続放棄とは、すべての遺産を引き継がず、相続人としての権利を放棄することを指します。これにより、いらない土地を所有せずに済みますが、手続きには注意が必要です。

相続放棄の手続きは、被相続人(亡くなった方)が亡くなった日から3ヶ月以内に、被相続人が住んでいた地域の家庭裁判所で行う必要があります。手続きを怠ると、相続放棄が認められなくなる可能性があるため、注意が必要です。

相続放棄は、いらない土地を避けるための方法ですが、安易に選択することはお勧めできません。なぜなら、現金などのプラスの遺産が多い場合、相続放棄をするとそれらの遺産も受け取れなくなるからです。その結果、経済的に損をする可能性があります。

また、相続放棄をしても次の相続順位の相続人が土地を相続し、管理を開始するまで、土地の管理義務は残り続けます(民法第940条)。

マイナスの遺産が多い場合は相続放棄をしても問題ありませんが、プラスの遺産が豊富にある場合は、まず不要な土地であっても相続し、プラスの遺産をしっかり受け取ることをお勧めします。そのうえで不要な土地を速やかに売却するのが賢明です。

一度土地を相続してしまったら簡単に売却できないのではないかと不安に思うかもしれませんが、専門の買取業者に依頼すればスムーズに売却できるので心配いりません。

2.相続土地国庫帰属制度を利用する

相続土地国庫帰属制度を利用して、不要な土地を国に返還する方法があります。この制度は、相続や遺贈によって取得した土地を国が引き取ってくれる制度です。

この制度を利用するには、いくつかの制約があります。以下の条件に該当する土地は国庫帰属の対象外となります。

申請が却下されるケース(法第2条第3項)

建物がある土地

担保権や使用収益権が設定されている土地

他人の利用が予定されている土地

土壌汚染されている土地

境界が不明確な土地、所有権に争いがある土地

承認されないケース(法第5条第1項)

管理に過剰な費用・労力が必要な勾配や崖がある土地

管理・処分を阻害する有体物が存在する土地

地下に管理・処分のために除去が必要な有体物がある土地

隣接する土地の所有者と争訟が必要な土地

通常の管理・処分に過剰な費用・労力がかかる土地

これらの要件をクリアしたとしても、土地を引き取ってもらうには負担金として数十万円から数百万円を国に納める必要があります。

もしあなたの土地が上記のいずれかに該当する場合、国に引き取ってもらうことはできません。さらに、負担金を払って土地を引き取ってもらうよりも、専門の買取業者に売却することで売却金として数十万円から数百万円を受け取る方が経済的に有利です。

国庫帰属制度を利用するか、買取業者に売却するかは、費用と手間を考慮して慎重に判断することをお勧めします。

3.空き家バンクを利用する

土地に空き家がある場合、空き家バンクを利用して買い手を探すことが一つの方法です。空き家バンクは、自治体が運営する空き家の売り手と買い手をつなぐマッチングサイトです。

空き家バンクのメリット

空き家の売主は無料で空き家バンクに自分の空き家の情報を掲載し、買い手を募ることができます。さらに、自治体によっては空き家バンク利用者を対象に、空き家の解体費用やリフォーム費用の助成金制度を提供しています。

例として、千葉県野田市では、空き家バンク利用者に対してリフォーム費用の助成金を上限25万円まで支給しています。
空き家は住むためにはリフォームが必要なことが多いため、このような助成金は大きなメリットとなります。

空き家バンクのデメリット

ただし、空き家バンクに空き家を登録してもすぐに買い手が見つかることは稀です。空き家バンクに登録されている空き家は、全体のわずか0.14%(令和5年8月時点)であるため、見る人が少なく、好みの空き家が見つかりにくいです。さらに、空き家バンクを運営していない自治体もあります。

また、空き家バンクでは自治体が紹介する仲介業者を通じて売買を行いますが、仲介業者の質によっては売却手続きがスムーズに進まないことがあります。たとえば、売買に関する質問への対応が遅れることもあります。

個人間での売買も可能ですが、不動産の知識がない個人同士での売買は、売買契約書に不備が生じるリスクがあります。たとえば、「所有権が売主から買主に移行されていなかった」というトラブルが発生することがあります。

そのため、「時間がかかっても買い手が見つかれば良い」「不動産の知識があり、売買の際のトラブルに対応できる」という方以外は、空き家バンクよりも専門の買取業者を利用することをお勧めします。専門業者に依頼することで、プロのサポートを受けながらスムーズに売却が可能です。

4.売買サイトを利用して売却する

空き家バンクだけでなく、インターネット上には土地や空き家を売買できるサイトが多数あります。
ここでは、「不要な土地」を無償譲渡できるような土地の取り扱いに強いサイトを3つ紹介します。

株式会社モアナハウジングは、空き家などの不動産買取に注力しており、即日で査定価格を提示する迅速な対応が特徴の不動産業者です。

また、相続関連のご相談にも対応しており、土地や物件に関するさまざまな問題にお悩みの方は、空き家の売却と併せて相談することをお勧めします。不動産のプロと共に最適な解決策を見つけることができます。

物件の状態や希望する買取価格に応じて、買取または仲介による売却方法を選択できるため、最適な方法で売却を考えている方にぴったりです。

サイト名特徴
家いちば購入希望者が見つかった段階で、仲介業者を介さずに売り手と買い手が直接コミュニケーションを取ることができます。
フィールドマッチング山林や山間部の土地の売買に強いサイト。基本的に個人売買だが、有料で専門家による書類のチェックなどのサービスを受けることも可能。
みんなの0円物件物件を0円で取引できるサイト。0円での取引のため、ノークレーム・ノーリターンでの取引が可能。

譲渡する側は、無償で譲る代わりに、譲渡後の責任を一切負わないという契約にすることができます。これは譲渡する側にとって大きなメリットです。
なぜなら、放置した土地や空き家には隠れた不具合がある可能性があるためです。

たとえば、土地の場合は地中に埋蔵物があるかもしれませんし、空き家の場合は基礎部が腐食しているなど、見えない箇所に劣化が進んでいる可能性があります。
このサイトを利用すれば、そうした不具合を気にせずに譲渡できます。

一方、譲渡される側にとっても、DIYで修繕できる人であれば、無償で土地や家を取得できるのは大きなメリットです。「状態が悪くても無料で土地や家を手に入れたい」という方は、「みんなの0円物件」を定期的にチェックすると良いでしょう。

なお、専門の買取業者も売主の責任を免除して土地や建物を買い取ることができます。
さらに、買取業者に売却すれば、売却金を受け取ることも可能です。

そのため、無償譲渡にこだわらない場合は、専門の買取業者への売却も検討してみてください。

5.隣家の所有者に譲渡する

不要な土地を隣家の所有者に引き取ってもらう方法があります。

土地の引き取り手を見つけるのは簡単ではありません。
特に山間部などの需要が限られる土地では、引き取り手が見つかりにくいでしょう。
しかし、隣家の所有者であれば、引き取ってくれる可能性があります。隣接する土地は駐車場として利用するなど、所有者にとってメリットがあるからです。

また、長年放置されていた土地でも、隣家の所有者が引き取ることで自分の土地として管理・活用できるメリットがあります。隣家の所有者は、これまで放置されていた土地を見ながら「しっかり管理してほしいけれど、自分の土地ではないから手が出せない」と感じていたかもしれません。

隣家の所有者に土地を引き取ってもらいたい場合は、まずその意向を確認しましょう。
「無償で譲る」と伝えれば、話がスムーズに進む可能性があります。

ただし、この方法は隣家の所有者と良好な関係があることが前提です。

隣家の所有者と話したことがない場合や、関係が悪い場合は、次に述べる専門の買取業者への売却を検討してみましょう。

6.買取業者に売却する

不要な土地を労力をかけずにスピーディーに処分し、無償ではなく売却金を得たい場合は、専門の買取業者への売却をお勧めします。

空き家バンクやインターネットサイトを利用した譲渡では、譲渡相手がいつ見つかるか分からず、見つからない可能性もあります。隣家の所有者への譲渡も断られてしまうことがあります。

一方、専門の買取業者に依頼すれば、業者が直接買い取るため、譲渡相手が見つからないという心配はありません。
専門の買取業者は立地が悪い土地でも運用・再販するノウハウを持っているため、確実に売却できます。

さらに、買取業者は不動産のプロであり、個人売買のように書類の不備が発生する心配もありません。

また、買取業者は売却後の売主の責任を免責して買い取ることができます。
これを「契約不適合責任の免責」といいます。契約不適合責任とは、不動産売買において、売買契約書に記載のない不具合が発覚した場合に、売主が買主に負う責任です。一般の個人に不動産を売却する際に適用されます。

たとえば、一般の個人に土地を売却し、売買契約書に記載のない不具合(埋設物など)が売却後に見つかった場合、売主は契約不適合責任に問われ、自費で埋設物を撤去するなどの対応が必要です。

しかし、専門の買取業者は買取後に土地の調査を行うことを前提としているため、売主の契約不適合責任を免責できます。
そのため、売主は売却に際して土地の不具合を気にする必要がありません。

無償譲渡されやすい土地や物件3選

【保存版】京都のゴミ屋敷売却に強い不動産会社5選!売却費用と売却までの流れを解説

無償譲渡されやすい土地や物件は以下の通りです。

活用する予定がない土地

立地が悪く活用が難しい土地

管理が行き届かず放置されている土地や空き家

1.活用するあてのない土地

土地所有者が活用する予定のない土地は、無償譲渡の対象になりやすいです。所有者にとって、活用しない土地を持ち続けることは、管理の手間や費用がかかるだけだからです。

一方、無償譲渡で土地を手に入れたい方にとっては、このような土地は狙い目です。
なぜなら、所有者にとって「活用する予定がない」だけで、立地が良い場合もあるからです。

たとえば、所有者が高齢で相続人がいない場合、「活用してくれる人がいるなら譲りたい」と考えることがあります。そのため、立地の良い土地が無償譲渡に出される可能性もあります。

無償譲渡を希望する方は、次章で紹介する土地売買サイトなどをこまめにチェックしましょう。
上述のような好立地の「掘り出し物の土地」が見つかることもあるからです。

一方で、無償譲渡を考えている所有者の方で、「自分の土地は立地が良いかも」と感じた場合は、
無償譲渡ではなく専門の買取業者への売却も検討してみてください。

2.立地が悪く活用が難しい土地

立地が悪い土地は無償譲渡の対象になりやすいといえます。これは、立地が悪い土地は居住や活用が難しいため、所有者が手放したいと考えることが多いからです。

具体的には、以下のような土地が立地の悪い土地に該当します。

• 地方の山林や山間部の土地

• 限界集落などにある土地

• アクセスが悪く、最寄りのICから何時間もかかるような僻地にある土地

このような土地は、所有者にとって現地に行くまでに費用や時間がかかり、管理の手間も増します。また、人が少なく交通の便も悪いため、居住や活用には不向きです。そのため、無償で譲渡して手放したいと考える所有者もいます。

しかし、立地の悪い土地でも、有効活用できる人にとっては魅力的です。たとえば、人里離れた場所でゆったりと暮らしたい、自給自足の生活を送りたいと考える人には理想的な土地でしょう。

また、最近では山の一部を購入してキャンプを楽しむことも流行しています。こうした趣味を持つ方にとって、山林や山間部の土地を無償で手に入れることは大きな魅力です。

3.管理が行き届かず放置されている土地や空き家

地方の山林や山間部の土地、限界集落の土地、アクセスが悪い土地は、管理が難しく無償譲渡されやすいです。

これらの土地は、現地に行くまでに費用や時間がかかり、管理の手間が増します。人が少なく交通の便も悪いため、居住や活用には不向きです。そのため、所有者は無償で手放したいと考えることがあります。

しかし、立地の悪い土地も人によっては有効活用できます。たとえば、人里離れた場所で暮らしたい、自給自足をしたいという人にとっては理想的です。また、山の一部を購入してキャンプを楽しむことが流行しており、趣味として魅力的です。

管理が行き届かず放置されている土地や空き家も無償譲渡の対象です。
遠方にあり管理が面倒になって放置されることが多いです。

放置された土地や空き家は荒れ果て、個人に売却するのは難しいです。
さらに、管理費や税金がかかり続け、放火や空き巣などの犯罪や近隣トラブルの原因にもなります。
空き家は「特定空き家」に指定され、行政代執行で解体される恐れもあります
【参照元:空家等対策の推進に関する特別措置法関連情報|国土交通省】。

所有者は「無償でいいから誰かに引き取ってほしい」と考えることが多いですが、無償でも引き取り手が見つかることは稀です。放置した土地や空き家を早く処分したい方は、専門の買取業者への売却をお勧めします。
専門の買取業者は独自のノウハウがあり、問題なく買い取ることができます。

買取業者に売却すれば、土地や空き家の悩みから解放され、売却金として現金も得られます。

まとめ

本記事では、不要な土地を手放したい方に向けて、下記の項目について解説しました。

不要な土地を所有していると、管理の手間や税金などの負担がかかります。このため、「タダでもいいから誰かに譲りたい」と考える所有者もいます。

ただし、無償であっても土地をもらってくれる人を見つけるには時間がかかることが多く、個人間で土地を取引する場合には、書類の不備といったトラブルも考えられます。

手間をかけずにスピーディーに不要な土地を手放したい場合は、専門の買取業者に売却することをお勧めします。買取業者であれば、立地が悪かったり放置されている土地でも買い取ってくれます。不動産のプロが手続きを行うため、安心して任せることができます。

専門の買取業者に売却すれば、土地の管理や税金の負担から解放され、無償譲渡とは異なり、売却金としてまとまった現金を得ることができます。また、契約不適合責任を免責してくれるため、売却後に土地に関する責任を負うこともありません。

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京都不動産売却ナビ 運営者

株式会社 トライアセット

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「一期一会」を大切にし、お客様の利益を最優先に課題解決をサポートする不動産コンサルティング会社です。 不動産取引には法律、税金、市況、保険、資金調達、建築、地域など高い専門知識と長年の経験が必要です。 不動産投資・売買、相続対策や賃貸管理・仲介など一貫したワンストップサービスとして様々なご要望を京都・大阪を拠点に日本全国とエリア限定せずにお客様のニーズに対応しています。

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